24日の祝日に発生した将棋倒しによる死者数は700人を越え、負傷者も800人にのぼった。これだけの犠牲者が出たのは25年以来初めて。
サウジアラビアのファリフ保健相は将棋倒しが発生したのは巡礼者らが規則を遵守しなかったためと非難。保健相は、巡礼者らが政権が定めた「インストラクションを守っていれば」こうした悲劇は起こらなかったとし、「多くの巡礼者がスケジュールを守らずに動いた」ことが「非常事態を招いた主たる原因」だと語っている。
一方でイスラム教の宗教的指導者であるイランのハーメネイ師は悲劇の原因は巡礼者の安全確保を怠ったサウジアラビア政権にあるとして、これを非難している。