フィナンシャルタイムズ紙はさらに、シリア紛争の調整で積極的役割を演じれば、西側におけるプーチン大統領の「イメージは変わりうる」と書いている。
「米国がロシアのリーダーを見つめる視線がいかに苛立ったものであろうと、彼はワシントンには無視できない人物になりえたのだ。」これに関してフィナンシャルタイムズ紙は、28日に迫ったニューヨークの国連総会第70回大会での露米首脳会談を指摘している。
フィナンシャルタイムズ紙は、ロシアがシリアで積極的な役割を果たせば「これによるリスクが生じる恐れもある」と指摘しながらも、「ロシアは同時に多数の課題をこなすことができる」として、同地域におけるロシアの軍事基地の防衛に始まり、ロシアは北カフカスの急進主義者らがシリアの戦後復興に参加し、中東地域全体にその影響力を拡大するのを阻止できるだろうと見通しを表している。
ロシアは以前に締結されていた合意に基づき、国際法に遵守したかたちで、シリア政府への軍事機器、兵器供給を続けていることを再三にわたって確認してきた。シリアへの軍事支援はテロ組織「イスラム国(IS)」との闘いに使われている。同時にロシアは軍事紛争で苦しむシリア人被災者に食糧、医薬品をはじめとする人道援助物資を送っている。