トランプ氏は、「我々は常に武器を提供し、武器のために数百万ドルを拠出しているが、それらの武器は、結局のところ我々に対して向けられる。我々の手では管理できない。なぜなら我々は、誰をサポートするべきなのかを知らないからだ。そして我々は、私たちが誰をサポートしているのかさえ分かっていない」と語った。
トランプ氏はまた、米国は「全世界の警察」の役割を演じようとする必要はないと指摘した。
トランプ氏はさらに、ロシアはシリアで過激派組織「IS(イスラム国)」の拠点に対して空爆を開始したが、それは「ロシアが自分たちの国にISがやって来るのを望んでいないためである」と指摘し、しかし「次なる行動はそれである」と述べ、ISはロシアへやって来るだろうとの見方を示した。
国際法は、国連安全保障理事会の決定、あるいは自己防衛、また当該国の政府の要請によって、外国で軍事力を行使することを許可している。ロシアは、シリアのアサド大統領の要請により、シリアでISの拠点に対する空爆を開始した。なお米国が主導する連合は、2014年9月からシリアでISの拠点に対して空爆を行っているが、これは国連安保理を迂回して行われているほか、シリア政府との行動連携もなされていない。