付属病院の栗本康夫統括部長は「安全性という観点からは、一年が経過し、肯定的なダイナミズムが示された。健康に害をもたらすような現象は、この一年、見られなかった」と述べている。
プロジェクトリーダーを務める高橋教授は「あらゆるリスクを考えてきたので予想どおりの結果だと思っている。早く多くの患者に使ってもらえる治療にしていきたい」と強調した。
患者自身も「見える範囲も広がったように感じる。思い切って新しい治療を受けてよかった」と述べている。
iPS細胞を使った世界で始めての手術は、昨年9月、加齢黄斑変性という重い目の病気に苦しんでいる70代の女性に対して行われた。