ブリュッセルにある「国境なき医師団」オペレーションセンターの事務局長を務めるクリストファー・ストークス氏が、通信社「スプートニク」のインタビューに応じ、今回の事件の詳細について同僚から聞いたことを語ってくれた。
ストークス氏によると、病院には短い間隔で、およそ4-5回の空爆が行われた。攻撃は、合わせて約1時間に及んだという。
ストークス氏は、「空爆は、病院を明確な目標として実行された。病院の位置は、事前に報告されていた。我々は病院の正確な座標をアフガニスタン政府、地元の野党勢力、そして米軍に送っていた」と語った。
ストークス氏によると、空爆を受けた時、病院のスタッフは、アフガン軍および連合軍の両方と連絡を取り、病院が空爆を受けていることを伝えたが、空爆は続けられたという。
またストークス氏によると、空爆の最中に手術を受けていた患者の1人が死亡した。建物が燃えたため、医師たちはこの患者を置き去りにするしかなかったという。
ストークス氏は、「私たちには分からないが、しかし全てのことが、我々を空爆したのは恐らく米軍だということを示している」と語った。
ストークス氏はまた悲しみに満ちた声で、次のように述べたー
「この病院は、アフガニスタン北東部で唯一の無料の外傷センターだった。これで県にはこのような施設が一つもなくなってしまった。これはとても悲しいことだ。なぜならこの地域では今、激しい戦闘が行われているからだ」。
現時点で空爆の犠牲者は22人となり、その中には、病院の職員12人と患者10人が含まれている。