ミンニハノフ大統領は、会談の際「東芝の製品は、保健医療分野を初めとして、共和国の多くの領域で幅広く使われてきた」と指摘した。
また大統領は、共和国と東芝の協力の将来有望な方向性として、エネルギー分野における共同プロジェクトを挙げ、作業グループを作り、共和国内の発電所近代化に向け、東芝との協同行動に関する提案を準備するよう委任した。
さらに沿ヴォルガ地方を担当する「ロシア郵便」の仕分けセンターの設備近代化計画も話しあわれた。
なおカザン連邦大学のイルィシャグ・ガフロフ学長は、東芝の設備を基盤として医療や薬科分野での専門家を養成するセンターの創設を提案した。
一方室町社長は「東芝は、設備近代化や新たなソフトウェア開発に向けたタタルスタンとの共同プロジェクトに関心を抱いている。東芝には、日本や他の国々で教育センターを組織した経験がある。こうしたプロジェクトには大きなポテンシャルがある」との確信を明らかにした。