マリーノ市長は、ローマ市のクレジットカードを、レストランでの家族との食事など個人的な目的で使った罪を問われている。こうした方法で彼は、2万ユーロを使い込んだ。マリーノ市長は「損害分は市に全額返納する」と述べたが、辞職を決めた。
ローマ市長の辞任問題は、まず野党勢力の側が提起したが、その後、市長が属する民主党内部からも、辞職を求める声が上がっていた。
ローマ市の交通問題市長顧問を務めるエスポズィト氏は「こうした行政府が終わりを迎えるのは必然的だ。終わりは、もうすぐやって来る。我々に必要なのは、権威ある指導部だ。我々には、公費使い込みについて話して、時間をつぶす暇などない」と述べている。
肝移植専門の外科医だったマリーノ氏は2013年6月、中道左派の民主党からローマ市長選に出馬し初当選した。