「マレーシアは我々と同じように、刑事捜査の結果が出るまで待っている。マレーシア側にロシアと協力する意向があれば、ロシアとしては常に受け入れる準備がある。我々はこれをマレーシア側にも、また捜査に加わるあらゆる当事者にも提案した。これは我々の協力であり、直接的な支援でもある。」
「(マレーシアは)全ての捜査が終わらず、関連の委員会が帰結や報告書を出すまでは、誰かを非難することなく、自制心を発揮した、偏らない立場を維持し続けている。」エルモロフ駐マレーシア・ロシア大使は事件を捜査したオランダの安全保障会議の報告書に対するマレーシア政権の反応をコメントし、このように語っている。
大使は、マレーシアは西側の圧力にもかかわらず、当初からロシアとドネツク、ルガンスク両人民共和国との協力に関心を示していたと補足した。
「マレーシアに対しては、当然ながらかなり強力な圧力が講じられ、ドンバスの義勇軍側とコンタクトを持たぬよう、再三にわたる説得が行なわれた。だが、マレーシア指導部は非常に正しい、公正な決定を採り、直接的なコンタクトに出て、マレーシア人の専門家が事件現場に入り、まず真っ先にブラックボックスを回収できるよう合意をとりつけた。このおかげでブラックボックスはマレーシア側の手に十分早い段階で渡された。そしてこれにより、入手が可能だった詳細を知ることができたのだ。」