7月の在庫レベルは3億2020万バレルで、原油輸出は7月期、一日728万バレルだったが、8月には一日700万バレルにまで減少した。
こうしたサウジアラビアの原油輸出の落ち込みについて、英国の非政府系分析専門家、モハムメド・ラマディ氏は、次のように解説している-
「これは、今の市場の現実を反映したものだ。こうした輸出の減少は、正常な事だ。なぜなら、市場は、ますます競争が激しくなっているからだ。OPEC加盟国の多くは、原油を割り引いて売っており、その価格は、サウジ当局が提案しているものよりも低い。
またサウジアラビアの原油の在庫増加は、この国の戦略でもある。サウジ当局は、原油の生産量を1日1020万バレルよりも下げず、余った分は在庫に回すだろうと思う。」