ベトナムに帰属するスプラトリー諸島に中国が違法に建設した人工島から12海里の海域に米国が軍艦を派遣するという。
先に米国の国務省高官は、南シナ海で米海軍がパトロールを行なう計画があることを明かした。この計画を関係諸国に外交ルートで通知したということは、中国の主権宣言に対するオバマ大統領からのリアクションとしての示威行動である、と共同通信。
先に米国は領土紛争の当事者諸国に対し、「航行の自由」を保障する計画を早期に実現すると通知したが、正確な日限は切られなかった。
米国は2012年以降スプラトリー諸島から12海里の海域を巡視しておらず、オバマ政権は南シナ海への軍艦派遣を避けてきた。北京の反応を危惧してのことだ。
米国の今回の決定で地域の緊張が高まる恐れがある。中国外交部の華報道官によれば、中国は「上空および海上の航行の自由を守ると称して他国の主権と安全保障を侵害するような試みは、どの国に対しても絶対に許さない」。