新宿の摩天楼のひとつである東京都庁で始まった一日は、17世紀に造営された徳川将軍家の元別荘地にある茶屋での一席で幕を閉じた。この日は両国首都の2016年から2018年における協力に関するメモランダムが交わされた。
この覚書をもとに、今後、都市開発、都市計画、スポーツ、スポーツ施設建設、廃品リサイクルなどで両都市は協力を進めていく。
今回の訪問でモスクワ市長は東京の道路交通センターを視察、交通に関する問題に対する東京の取り組みを学んだ。
ロシア代表団の一員、都市建設担当モスクワ副市長のマラト・フスヌリン氏によれば、両都市は交通に関する協力を全面的に推進している。現在日本の大手設計事務所が輸送・交通のハブとなる「ボタニーチェスキイ・サード」の設計を行っているところだという。
モスクワ市長との会談を前に舛添都知事はロシアの特派員の取材に応え、モスクワ市との友好関係を発展させ、協力関係を新たな方面に広げていくことに意欲を示していた。
「両都市は1991年に友好関係を確立した。しかし現実的なコンタクトはこれまであまり活発ではなかった。たとえばスポーツ部門の交流は活発だ。モスクワ市は東京で行われる国際的な青年サッカー大会には定期的に参加している。2020年に東京で開かれる夏季五輪およびパラリンピックにもなるべく多くのモスクワ市民に来てほしい」と都知事。
また都知事は、ロゴ「&Tokyo」にモスクワが加わることを提案した。東京とモスクワが共同で開催するイベントに「Moscow&Tokyo」というロゴを使う、というアイデアだ。