まずチュルキン氏は、パウエル氏がメディアの報道を根拠に発言を行ったことへの驚きを示した。
「ワシントンやCIAや軍事諜報部が、メディアの報道を見ているというのだから、驚きだ。しかしながら、我々は彼らに、公明正大な提案を行ったのである。テロ関連の情報交換のためのセンターをイラク、イラン、シリアと共同でバグダッドに創設するから、加わってくれないか、との提案を。そうしたわけだから、今になってロシアが間違ったことをしているだとかと非難し、そのくせロシアが何をなすべきかについては何も言わず、しかもメディアの報道に依拠して空爆が何をもたらすかなどを語るというのは、相当おかしなことだ」とチュルキン大使。
先に国連安保理会合で米国のパウエル国連大使は、ロイター通信の報道を根拠に、ロシア空軍は住宅やインフラを破壊しており、ロシアのシリア作戦はむしろイスラム過激派を助長している、と述べた。