調査の開始は来年11月。世界7不思議の一角であるギザの大ピラミッドのほか、階段式ピラミッドであるサッカラのジェゼル王墓や、よりマイナーなダハシュールの屈折ピラミッド、ピンクピラミッド、マイドゥムピラミッドもスキャンの対象となる。
考古大臣は語る。「最新の科学的方法により、トンネルを掘削することなく、ピラミッドが全面的に調査され、隠し小部屋の在り処が暴かれる」。
調査ではX線照射、分子分光法、サーマルスキャン、航空写真などの手法が用いられる。また、人工衛星経由の宇宙線でも調査が行なわれる。これは日本の学者によるもので、同様の方法はかつて1度しか試みられていないという。ピラミッドのスキャンによって、4500年前に造営されたこの構造物について、包括的な情報が得られるだろう、と考古大臣。