同紙の取材に応え米海軍のジョン・リチャードソン参謀長は、ワシントンでは欧州および太平洋に船舶その他海軍装備を大量展開することが検討されている、と述べた。
「ロシア船および潜水艦の活動は、少なくともこの20年間は見られなかったようなものだ」
「必要なバランスを保ち、即応体制を維持するためには、どのように戦力を配置するのがいいか。これを今討議している」
参謀長によれば、プレゼンスの強化は部分的にロシアのシリア紛争参戦にちなむものだが、強化は米国東海岸から太平洋に至る地域についてもなされる。とりわけワシントンの憂慮を呼んでいるのは、ロシアの潜水艦が大西洋海底の重要な通信連絡ケーブルをモニタリングしていることだという。
参謀長によれば、ロシアは最近、カスピ海の戦艦からシリアに巡航ミサイルを撃ち込むことによって、海軍力の充実振りをアピールした。