「イトゥルップ」空港では、航空機アントノフ74-200の離着陸が可能となり、緊急事態の場合には、アントノフ12の離着陸も可能となった。新空港は、択捉島の港町クリリスク、レイドヴォ村、キトヴォエ村の近くにあり、これらの町や村までは、アスファルト舗装の新たな道路が延び、エトロフ島に到着した人々は、居住地区に行くまでに数時間を費やさなくてすむようになる。
航空会社「オーロラ」社の旅客機ボンバルディアDHC8-Q300で最初にエトロフ島を訪れたのは、サハリン州のウラジーミル・デグチャリョフ運輸・道路事業相だった。ロシア連邦航空輸送庁・航空輸送局の極東管区委員会のメンバーは、飛行中に、空港が航空機や乗客を受け入れる準備を整え、択捉島へ訪れる全ての人にとって開かれていることを確認した。
「イトゥルップ」空港の開港は、クリル諸島への交通の便の信頼性を100パーセントまで高めることを可能とする。同空港は、ユジノサハリンスクの空港に劣らないものとなるだろう。エトロフ島では、着陸、ビーコン、レーダーなどの現代的なシステムがハイレベルで装備され、全ての作業が最も近代的なレベルで行われた。地方当局は、空港の開港に伴い、エトロフ島行きの便の混乱や欠航が今後発生することはないと確信している。また、高い専門性を持つ職員も採用されている。