雑誌に掲載された論文の中では、次のように述べられているー
「NATO拡大論者らは定期的に、NATOには、それを望むあらゆる国々を自分達の機構に受け入れる権利があると強調しているが。ロシアに挑戦状を叩きつけるためだけに、そうした措置を取ることは、極めて愚かとしか言いようがない。
NATOの行動は、モンテネグロが加盟することで本質的利益を得ることのが明らかであるなら、理解できるだろうが、実際そうしたものはない。モンテネグロ軍の兵員は2千で、国内での作戦実施用に訓練されている。モンテネグロを加盟させることで、NATOは、自分達のゾーンの外での作戦は当然言うまでもなく、集団安全保障システムにほとんど何も貢献しない国の上に『安全の傘』を一貫して広げることになる。
モンテネグロの加盟が、対抗措置を講ずる可能性があるとのロシア指導部の警告を呼び起こしたのは、何も驚くことではない。ロシア指導部が、NATOのこれ以上の拡大について『ロシアを孤立化し包囲しようとする試みだ』と見ていることは明らかだ。もし米国が、シリア紛争のような危機を解決する中で、ロシアと真剣に協力したいと望むのであれば、NATO拡大をやめる必要がある。」