「火曜までに(マケドニアとの国境を通過できなかった)移民らはイドメニから出て行く。我々は断固とした行動を取る構えだ。移民を乗せたバスのイドメニへの侵入は許さない。こうした状況は継続できない。」イドメニの地域社会のリーダー、クサントゥラ・スプリ氏はアフリカニュース局からのインタビューにこう答えている。
住民の1人、エマヌエラ・ミハリドゥさんはアフリカニュース局に対し、通常の生活がいかに急変したかを語った。
「最初は何のトラブルもなかったが、今や『塩漬けにされている』ようだ。移民らは中庭に入り込んで、ニワトリを盗み、暖を取ろうと家具を燃やしている。状況は深刻だ。」
「最初は何のトラブルもなかったが、今や『塩漬けにされている』ようだ。移民らは中庭に入り込んで、ニワトリを盗み、暖を取ろうと家具を燃やしている。状況は深刻だ。」
アフリカニュース局の報道によれば、ここ数週間でイドメニ村は移民の挑戦的な行動に遭遇する件数が増えている。イドメニ村の人口はおよそ100人でほとんどが老人。
スプリ氏は「最初のうち住民は移民に衣服、食糧などかなりの援助をしてきた。できるだけのことはしてきた。だがもう今は力も尽きてしまった。状況が変わり始めたのは2015年8月半ば、流入する移民の数が増えてからだ。一時など100人足らずの村に9500人を越す移民が暮らす状態になったくらいだ」と話している。
EUの欧州対外国境管理協力機関の最新のデーターでは、2015年の10ヶ月でEU圏に流入した移民の数は120万人。欧州委員会は現在の移民危機は第2次大戦後、最大のものとみなしている。