「アルタイの物語」を生産しているのは、アルタイ地方の穀物加工企業最大手「ロサ」だ。「ロサ」によると、生産過程では、そばの実の有益なビタミンやミネラルを保存することを可能とする技術が用いられている。
そばの実の供給契約を結ぶ前に、日本の取引企業の最高経営責任者がアルタイ地方を訪れ、そば畑を視察し、「ロサ」の生産ラインを評価した。日本側は、そばの実のサンプルの調査結果、そして栽培や加工の状況に満足の意を表した。
日本の企業は以前、中国からそばの実を輸入していた。しかし指導部はアルタイ産のそばの実の質を評価し、供給元を変えることにした。「ロサ」社のマーケティング課の課長を務めるドミトリー・クフシノフ氏は、ラジオ「スプートニク」のインタビューで、「アルタイ地方は、これが長期的な協力の始まりであることに期待している」と述べ、次のように語った-
「ご存知のように、日本の人々は、製品の品質に強いこだわりを持っています。日本企業の代表者は、1ヶ月ロシアを旅して様々な供給元を評価し、そばの実のサンプルを収集し、日本に送り、調査しました。そしてその結果、私たちのそばの実が最も品質が高いことが認められ、私たちが供給元として選ばれました。弊社は、ロシアにおけるそばの実のリーダーです。栽培面積、収穫量、そして生産量においてロシアでトップの座を占めています。私たちが販売しているのは、エコな環境であることで広く知られるアルタイ地方で栽培された穀物だけです。外国には約30種類の穀物などを輸出しています。また販売先は、CIAの7カ国に加えて、ドイツ、英国、ギリシャ、イタリア、フランス、スペイン、スウェーデン、中国、イスラエルと広範に及んでいます。今年6月、私たちは穀物と穀類フレークをカナダとオーストラリアへ輸出し始めました。そしてこの度、日本が輸出先に加わりました… アルタイのそばの実が、日本の消費者の方々に気に入ってもらえることを願っています」。
日本のパートナーたちは、「ロサ」が生産しているもう一つの食品にも関心を表した。それは、緑色のそばの実だ。
この緑色のそばの実は、熱処理されておらず、発芽にとって理想的だ。緑色のそばの実は、優れたダイエット食品の一つでもある。緑色のそばの実の品質検査は、近いうちにも日本で始まる予定。
新聞「ジャパンタイムズ」によると、日本のそばの実の自給率はおよそ20パーセント。日本では、作物を育てる土地が足りないため、厚生労働省の情報によると、日本の食料は約60パーセントを海外に依存している。