米国でこのような人口比率が最後に記録されたのは1970年代初期。フィナンシャルタイムズ紙が、ピュー・リサーチ・センターの情報として報じた。
現在、米国社会の核をなしているのは成人で、その割合はおよそ50パーセントだが、1960年代末の成人人口の割合は61パーセントだった。
ピュー・リサーチ・センターによると、平均所得を上回る米国人の数が急速に増えていることと、貧困層が増加していることが要因となっている。
フィナンシャルタイムズ紙によると、中産階級は米国の戦後の成功の基盤だったが、現在は中産階級への「浸食」傾向がみられているという。
2008年から、平均所得を上回る米国の成人の人口が780万人増え、貧困層の人口も680万人増加したが、中産階級の人口はわずか300万人の増加だった。
調査によると、米国社会における所得階層の分化の主な要因は、高等教育を受けた高い専門性を持つ専門家の評価が高まったこと。大学卒業生が高収入を得る可能性は、最終学歴が高卒の人の8倍となっている。