一人の読み手に与えられた時間はおよそ2分間。この間に音読できるのはだいたい1ページ。2日間で650のフラグメントが読破された。
プロジェクトを考案し、組織したのはトルストイのひ孫のフェクラ・トルスタヤさん。1年前、フェクラさんは『アンナ・カレーニナ』をオンラインで読み継ぐプロジェクトを組織し、今年9月には「チェーホフは生きている」というキャンペーンを行なった。
地球最大規模の音読リレーはとうとう地球の枠を飛び出した。国際宇宙ステーションに滞在するロシア人クルーのセルゲイ・ヴォルコフさんもステーションの中から文学マラソンに参加したからだ。
『戦争と平和』の音読リレーは60時間に及ぶとされている。開始は2015年12月8日。テレビでは「ロシヤ・クリトゥーラ(ロシア文化)」と「ロシア1」チャンネルで、またラジオでは「マヤーク」で放送されている。