「ロシアに対し非友好的な性格をもつNATOの軍事政策は憂慮を呼ぶ。NATOは軍事プレゼンスを増大させる活動を続け、ロシア連邦の国境付近における軍事活動を強化している」と長官。グローバルMDシステムの展開および根本的に新しい戦闘手段の開発で既定の戦略パワーバランスが崩壊に導かれる、とした。
また長官は、国際関係における参加者らが、経済的、政治的、情報的手段、住民の抗議ポテンシャル、原理主義、過激派組織および民間軍事会社を利用することはそれに劣らず重要な問題だ、と指摘した。
「大量破壊兵器の違法拡散、国境を横断する犯罪、麻薬貿易、分離主義、管理不能な移民、排外主義といった問題もアクチュアリティを失っていない」とゲラシモフ長官。