「ル・マタン・ディマンシュ」によると、石油取引に巻き込まれたトレーダーが働いている企業は、ジュネーブに本拠を置いている。
「ル・マタン・ディマンシュ」は、ロシア国防省が、ロシアには「ダーイシュ」が毎日約20万バレルの石油を輸送しているおよそ8500台のタンクローリーを所有していることを示す証拠があると発表したと指摘している。専門家たちも、トルコのジェイハン港の作業指標がピークに達したのは、ちょうど「ダーイシュ」がシリアとイラクの石油埋蔵地域を支配下においた時期だったことをつきとめたという。そのため「ル・マタン・ディマンシュ」は、毎年ジェイハン港経由で輸送され、スイス企業が購入している5000万トンの原油の中に、「テロリストたちの石油」が混ざっている可能性があると伝えた。
なお「ル・マタン・ディマンシュ」は、これが「ダーイシュ」からトルコに供給された石油であることを示す証拠は入手していないものの、専門家たちは、その可能性は極めて高いとの見解で一致しているという。
エネルギー・金融研究所のウラジーミル・フェイギン所長は、「スプートニク」に次のように語ったー
「『ダーイシュ』の石油が世界市場で売られている今、これはそれほど原始的なスキームではない。すべてが複数の手を経由して行われている。最初の供給者の課題はお金を得ることで、仲介人の課題は可能な限り安全にそれを行うことだ。これは互いに石油を転売したり、サービスを提供している様々な企業を介して行われている。調査は今始まったばかりだ。なぜならトルコのジェイハン港では、石油の供給量が一定の期間増加したと伝えられたからだ。調査は文書のために行われるべきだと思う。すなわち、誰が誰に転売したかを明らかにするということだ」。