「トルコ政府は盗難品の登録を拒んでいる。情報もなければ写真もない。トルコ政府は我々に対し、法律による制限を理由に、それをすることが不可能であると申し入れてきた」とアブドゥルカリム氏。
アブドゥルカリム氏によれば、トルコの国境警備はシリアの博物館や史跡からダーイシュ(IS、イスラム国)が盗み出した歴史遺物を既に2000件押収している。ほかの隣国とは違い、トルコは遺物の登録および返却に関してシリア政府と協力することを拒んでいる。また、イスラエルとの関係も複雑化している。テル・アビブとダマスカスの関係が欠如しているからだ。そうアブドゥルカリム氏は付け加えた。
盗難にあったシリアの貴重品の購入者は主に英国、米国、ペルシャ湾岸諸国、中国、フランス、ドイツ、スイスに住んでいるという。
もしうちの歴史遺物を買うのなら、あなたもダーイシュを支持していることになる、とアブドゥルカリム氏。