Q: ニューヨークで今月18-19日、シリア問題を討議する会議を開くことが検討されている。また、先日は米国のケリー国務長官が、国連主導のシリア問題会議が1月にも始まると述べた。
A:11月14日の第2回ウィーン会合で来年1月1日にシリア政府と反体制派の交渉を開始するための準備作業を進める合意がなされた。ケリー米国務長官は第3回ウィーン会合の実施を示唆した。第2回会合の決定の履行に関する作業を総括するためだ。長官には他にも、今月18日、国連安保理会合を開き、ウィーングループの尽力を支持する簡単な決議を採択する、という目論見がある。しかし、あと数日しかない。非常に野心的な課題だ。しかし重要なのは、単に話し合うだけでなく、第2回会合でとられた決定を履行することなのだ。具体的には、テロ組織のリストで合意し、反体制派のリストで合意し、後者と交渉を進められるようにすることだ。そのために残された時間は少ない。
A:先日米国の国防総省で私は、ロシアはこの地域でわずか2ヶ月しか飛行を行なっていないが、既に石油がトルコ国境を通っていることを証明する写真を提出した、と述べた。もう1年も飛行している米国が、このことを知らなかったとでもいうのか。おそらく知っていた。もし知っていたなら、安保理に知らせるべきだった。2199号決議では、諸国はもし情報があるなら安保理に対してそれを提供しなければならない、とされている。今我々は米国と共同で新たな決議を準備している。こうした報告に対する要求を厳格化するものだ。その形式はまだ検討中だ。この決議は今月17日に採択する予定でいる。
Q:シリアのような緊迫した問題以外に、来年のあなたがたの主要な方向性はどのようなものとなるか。
A:来年は新事務総長の選挙がある。今これをめぐって多くの議論が交わされている。一部には、事務総長に女性を推す動きがある。しかし、誰もが、一番重要なのは単に一番適切な人物を、一番強力な候補者を見つけることだと理解している。それが女性であるなら素晴らしいことだ。