打ち上げは木曜朝、西昌衛星発射センターから、長征2-Dロケットで行われた。
望遠鏡は高エネルギー粒子の方向や電荷を観測するため、高度500㎞の太陽同期軌道に投入される。地球に送られたデータを100人の研究チームが分析する。最初の報告が来年下半期になされる。
ダークマターは不可視の存在である。電磁波とは反応せず、いかなる放射線も吸収も反射もしない。重力効果のみによってその存在を知ることができる。
宇宙の全質量のうち通常の物質が占める割合はわずか4.9%で、ダークマターは26.8%を占める。ダークマターは相互作用をほとんど起こさない重たい粒子WIMP (weakly interacting massive particles)からなる可能性がある。