直接的な損失は少なくとも65億ドル。しかし「往復」貿易を考慮すると、その額は85億ドルにも上るという。制裁が激しくなると、損失は122億ドルにも達する。
中期的展望では両国は関係を修復できないと考えられる。4年間でトルコは525億ドルの損失を出す。とりわけ厳しい問題に直面するのがエネルギー部門。ロシアのガスに替わるものは全くない。
「トルコの天然ガス総輸入にロシアが占める割合は54.8%。わが国の火力発電所で生産される電気の3分の1以上が天然ガスによるものだ。短期的展望の中でこれを液化ガスに替え、調達先の国を多様化することは不可能だ」。タスが伝えた。
ロシア人観光客の減少によってもトルコは深刻な問題を出すだろう。「一年間の間にトルコにはおよそ350万人のロシア人が来ていた。彼らは29億ドルをもトルコにもたらしていた。関係の緊張が続けば、観光部門は深刻な打撃を受ける」と報告書。
先月24日、シリア上空で、ロシアの爆撃機Su-24がF-16戦闘機に撃墜され、露土関係が緊張している。