アサド大統領は、次のように述べている―
「我々は、最初からテロリズムと戦ってきた。『アル=ヌスラ戦線』『アルカイダ』など多くのテロ集団が存在してきた。しかし欧米は、戦わなかった。あなた方は、テロリズムとの戦いは、安定し恒久的な原則でなされなければならないことを御存知だ。その道において、我々は同盟者で有り得る。テロリズムに対する西側の政策は、客観的でなく、現実的でもない。現時点では、特別な実りもない。あべこべに、それらは非生産的でさえある。
欧州、トルコ、カタールそしてサウジアラビアは、シリアをテロリズムの温床に変えてしまった。欧州の人々は、自分達の価値観をオイルマネーのために売り渡してしまった。それにより、サウジアラビアのワッハーブ派(18世紀半ばにアラビア半島に起こった復古主義的なイスラム改革運動)は、欧州に過激なイデオロギーをもたらす事が出来ている。まさにそこから、シリアにテロリストが送られてきている。
シリアからテロリズムが輸出されているとの主張があるが、それは違う。欧州の人達が自分でやってきて、その後自分の国に戻り、そこでパリで起きたようなテロ事件を起こしているのだ。
シリアは、シリア政府の合法性を認めるすべての国々と対話の用意がある。西側では、そう多くはないが一部の国に対話の用意があるものの、米国のプランに対話が入らないうちは、誰もシリアとコンタクトを取ろうとはしない。」