ロシア旅行業者連盟のマイヤ・ロミゼ常務取締役が、22日、国際情報通信社「ラシーヤ・セヴォ―ドニャ(ロシア・トゥディ)」の記者会見で述べたところでは「今年ロシアから国外へ旅行する人達の数は、何と31,4%も激減した」とのことだ。
ロシア人の国外旅行の需要がこのように落ち込んだ理由としては、まずルーブルの下落、これまで最も人気のあったエジプトやトルコへの旅行ツァーの中止などが挙げられる。その他、ロシア第二の航空会社「トランスアエロ」の倒産も影響した。
「私達は、競争する上で非常に大きな特典を手にした。ルーブル下落により、ロシア旅行が大変安くなったのだ。それにより、ポーランドやフィンランド、中国といった国境を接した国々からの旅行者が増えている。
アジアからの観光客が35 — 40%.増えた事にも注目している。イランにもかなり、ロシア観光の需要があるが、イランではロシアへの入国ビザ取得が語り草になるほど、容易でない。大変多くの人達が、このことに苦情を言っている。次に需要が見込めるのが、インドだ。インド市場では、ロシア熱が高まっているが、ここでもビザ取得問題がネックになっている。」
ロシアでは、日本との間のビザについて、撤廃まで含めた手続き緩和の可能性が検討されている。ロミゼ常務取締役は、もしそうなればロ日間の観光業発展に好ましい影響を及ぼすに違いないと考えている―
今年1月から9月までに、ロシアを訪れた外国人は2650万人だった。そのうち観光目的で来た人は250万人だった。ロ日間の旅行者の流れは、今のところ低いレベルにとどまっている。今年9カ月間に、日本を訪れたロシア人は5万3千人だった。一方、同じ時期に日本からロシアを訪れた人の数は7万8千人だが、そのうち観光目的で来られた日本人は4万3千人に過ぎない。」