ロシアの全てのカトリックの教会や礼拝所には「ヨールカ(クリスマスツリー)」が設置され、キリストが生誕した洞窟を再現した模型が飾られ、24日の夜に行われるミサの前に、そこに置かれたまぐさ桶に幼子イエスの人形が厳かに寝かせられる。
モスクワでは、マーラヤ・グルジンスカヤ通りにある聖母マリア処女懐胎主教座聖堂が、カトリック教会の中心的な聖堂となり、イオシフ・ザネスフスキー教区司祭が24日のクリスマスイブに、寄る辺ない信者のために共同食卓を催す。また同聖堂では、ロシア語によるクリスマスイブのミサが、モスクワ時間で19時、ポーランド語によるミサが21時に始まり、23時にパオロ・ペッツィ大司祭代理のもとで再びロシア語によるミサが行われる。リア・ノーヴォスチ通信が伝えた。
© Sputnik / Ruslan Krivobokモスクワのマーラヤ・グルジンスカヤ通りにある聖母マリア処女懐胎主教座聖堂
モスクワのマーラヤ・グルジンスカヤ通りにある聖母マリア処女懐胎主教座聖堂
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モスクワではクリスマスのミサが、英語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、ポーランド語、韓国語、フィンランド語、ベトナム語などで行われる。
また、ルター派や聖公会、またメソジスト派、バプテスト派、ペンテコステ派の一部の信者など、プロテスタントの信者たちもクリスマスを祝うほか、修正ユリウス暦(2800年まではグレゴリオ暦との間で日付が一致している)を用いている世界15カ所にある混合正教の教会10カ所でもクリスマスが祝われる。
なおロシア、エルサレム、セルビア、グルジア、ポーランドの正教会の教会、アトス修道院、また東方典礼カトリック教会の信者や、ユリウス暦で暮らすプロテスタントの信者の一部は、1月7日にキリスト降誕祭を祝う。独自の暦を持つアルメニア教会では、1月6日がクリスマスとされている。