ダボス会議、ロシアはアジア太平洋の議題を携え参加

© AP Photo / Michel Eulerダボス会議、ロシアはアジア太平洋の議題を携え参加
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今月のメインイベントの1つとなるのが、20日から23日に開催の世界経済フォーラム、通称「ダボス会議」。ダボス会議は開催以来今までの歴史のなかで、すでに年間の主要なイベントの地位を獲得してきた。ダボス会議のなかでは決議といった文書の採択は行われないものの、これは世界の政治、経済のエリートがオフィシャルではない雰囲気のなかで会い、世界の主要な問題、紛争地での状況、世界の安定強化を図る方策、そして世界規模の経済には極めて重要な発展予測について、目と目を合わせて話し合う場を提供している。

ダボス会議では通常300近くの総会会議、セミナー、円卓会議が行われる。そしてまさにこの場で新たなコンタクトが開かれ、旧来のビジネスコンタクトが強められる。ダボス会議のメンバーとなっているのはロシアをはじめとする世界各国のおびただしい数の大企業、組織。2016年、主要テーマのひとつには未来の技術革命が挙げられており、医療、医薬品の問題に多くの注意が割かれほか、未来の精神医学についての特別セッションが開催される。とはいえ、一番の焦点となるのは国際原油価格の下落を背景にした世界経済の新たな挑戦、新たな傾向、そして国際証券市場のボラティリティーになるだろう。

今回のダボス会議に出席するロシア代表団の団長は初めて、副首相であり、極東連邦管区大統領全権代表も務めるユーリー・トゥルトネフ氏が務める。トゥルトネフ氏は22日のロシアについての概観セッションに参加する。このセッションではマクロ経済、低い原油価格、アジアにおける新たな貿易、投資統合体、国際的な安全保障システムにおけるロシアの役割が話し合われる予定だ。このようにしてトゥルトネフ氏はダボスでアジア太平洋地域の議題のほか、ウラジオストクの極東経済フォーラムについてプロモーションを行う。

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「2016年9月、ウラジオストクで開催される第2回東方経済フォーラムは第1回目のそれとは原則的に異なる。第1回目のフォーラムで我々は計画についてお話したが、これにみんなが興味を示してくれた。そこでほぼ世界中から非常によい評価を得ることができた。

だが2回目の会議では私たちはもう実際の作業について話をせねばならない。つまり話をするのはもう役人ではなく、かなりの部分、実際にこの領域に来て、作業を始める投資家でなければならない。彼らはなにがうまくいき、どこの部分で法律をさらに修正しなければならないか、何が作業を阻害しているかを話さねばならない。我々はすでに9つの先進発展領域(TOR)を設けている。

極東発展基金の作業も開始された。ウラジオストク自由港も始動し、最初のレジデントが入っている。極東の地図には36の企業の誕生へとつながる36の投資プロジェクトが現われている。

極東へと流れ込む投資額は4兆ルーブル(日本円で6兆2千万円)を超える。これはほんのスタートにすぎない。おそらく2016年には企業の数でも資金額のうえでも結果を3倍に増やすことが可能になると思う。

だがTOR、自由港など、これは単にツールであり、これを使って競争力を高め、投資を呼び込まねばならない。なぜなら極東の周りには、こんなにも複雑な条件下であっても世界で最もダイナミックに発展する諸国である日本、シンガポール、マレーシア、中国があるからだ。このため我々は正確に作業を行うことを身に付け、同じような、ひょっとするとそれ以上の経済成長レベルに達するよう努力せねばならない。我々が学ばねばならないことはまだまだある。」

ロシアは自らの目の前に21世紀全体を見通した優先課題を立てた。それは極東の発展だ。おそらくダボス会議の結果、ロシアはこの路線での世界の実業界から資本の支援をとりつけることができるだろう。ロシアからはトゥルトネフ氏のほかにアレクセイ・クードリン元財務相、エルヴィラ・ナビウリナ中央銀行総裁が報告にたつ。ダボス会議の組織側はプーチン大統領を招待しようとしたが、プーチン大統領はこれを辞退した。メルケル独首相も移民難民問題を理由に出席を断っている。ケルンでの移民の襲撃事件はメルケル首相の評判を大きく損ねた。 

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