油井亀美也飛行士:日露友好の懸け橋となるためにロシア語を学んだ

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油井亀美也飛行士 - Sputnik 日本
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油井亀美也宇宙飛行士は露日の懸け橋になる熱い意欲を表明した。先日モスクワ郊外の「星の街」にある宇宙飛行士訓練センターで開催された、有人宇宙船「ソユーズTMA-17M」乗組員による飛行後の記者会見での発言。ロシア宇宙庁の宇宙飛行士オレグ・コノネンコ、JAXAの宇宙飛行士油井亀美也、NASAの宇宙飛行士チェル・リンドグレンの各ISS乗組員は昨年12月11日、地球に無事帰還した。

油井亀美也氏とチェル・リンドグレン氏にとっては、キャリア初の飛行となった。会見で、リンドグレン氏は英語を用いたが、油井氏はロシア語で感想等を語った。

「当初は少し不安だったが、非常に多くの訓練を受けたため、打ち上げも帰還も正常に行なわれた。無重力という環境は、はじめのうちは奇妙なものだった。常にただよい、動いているのだ。しかし、私はテストパイロットなので、すぐに慣れた」

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一番印象深い出来事は、日本の宇宙輸送船こうのとり5(HTV5)をロボットアームでキャッチしたことだという。この輸送船は飲用水600リットル、食料、実験用機材等を運び込んだ。コノネンコ船長によれば、ISS乗組員の主な作業となっているのは学術実験である。米日の飛行士との共同作業には大満足だ、油井氏は本物の英雄であり、最高度のプロフェッショナルだ、とコノネンコ氏。各飛行士に膨大な学術的な宿題が課されるのだが、もし飛行士相互に理解と援助がなければ、結果はこれほど印象深いものとはならなかっただろう。そう語るコノネンコ氏自身は、既にISSで51の学術実験を実施している。

「我々は課せられた課題を全てこなした。むろん、より緊密な協力と相互行動は有人宇宙船のフライト中に行なわれる。ステーションでは各人が固有の学術プログラムを遂行するからだ。それでも、ISSで、我々は共同作業を行なった」

乗組員は全員、声をひとつに、より長期にわたる、たとえば1年ないし2年の宇宙滞在への希望を表明した。油井氏は、日露の宇宙部門における協力に貢献したい旨を明かした。

「正直に言って、地球に帰りたくはなかった。明日にでも宇宙に戻りたい。行けたら1年、可能なら2年滞在したい。しかし、順番がある。次に出発する大西卓哉さんを支えていきたい。将来的には、ロシア語を学んだので、JAXAとロシア宇宙庁の共同プロジェクトに関わりたい。日露の懸け橋、引いては米露の懸け橋の役割を果たしたい」

通年ミッションに就いているロシア宇宙庁の宇宙飛行士ミハイル・コルニエンコ、NASAの宇宙飛行士スコット・ケリーの両クルーを含め、現在軌道上には6人の飛行士がいる。つい先日ケリー氏は、良いニュースを知らせてくれた。宇宙で初めて花が咲いたのだという。

​植物を育てる実験は永らく行われていた。まずはキャベツを育て、安全性が証明されたのち、2015年8月10日、ISSの宇宙飛行士が初めて宇宙でできた食物を食した。そして12月には、ケリー氏は、花の栽培に関する最初の実験について語った。ヒャクニチソウ(ジニア)の花は、地上の兄弟たちよりむしろ大輪だったという。

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