欧州評議会の憲章にしたがうと、ロシアは冬の会議に参加しなかったことで2016年末までの総会の作業に加わる事が出来なくなる。ブラッセル議長はこの状態は「少なくとも、ロシアで通常の議会選挙が行なわれるまで」続くと説明している。
ブラッセル議長はこうした説明をもって、自身宛てにロシア上下院議長から送られた、ロシア代表団の冬の議会への参加拒否の書簡に回答した。
ロシア下院(国家会議)国際問題委員会のプシコフ委員長はこの声明にコメントしたなかで「欧州評議会議員会議がロシアを2016年の作業から排除したのではなく、ロシアが欧州評議会議員会議に全権を送らないという決定を採ったのだ。これは我々の決断であり、欧州評議会議員会議の決定ではない」と語っている。
2014年4月、欧州評議会議員会議はクリミアがロシアへ編入されたことをうけ、投票権、EU内で行なわれる選挙の監視モニタリングミッションへの参加権など、ロシア代表団の全権の一部を取り上げた。ロシアはこれへの報復として、2015年末まで、欧州評議会議員会議活動への参加を一時中断している。