インドのキリスト教共同体、恐怖から故意に脆弱に見せかけらている?

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昨2015年という年はインドのキリスト教共同体にとり、インドが英国から独立してこの69年で最も困難な一年となった。「カトリック世俗フォーラム」の報告書によれば、この1年でインドではキリスト教徒への襲撃事件が3倍に増えている。この一年、インド各地で、8000人のキリスト教徒が、過激派の襲撃または侮辱にあったという。

様々な信教が数千年にわたり平和共存してきたこの地でキリスト教徒への接し方が急に強硬になった理由はどこにある?
カトリックのデリー教区代表モヒト・ヒッター氏によれば、理由は複数ある。

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「布教活動が熱心すぎる、との非難が我々に向けられている。キリスト教系の学校で学び、キリスト教系の病院で治療を受けた人が、この60年にどれだけ洗礼を受けたか、想像に余りある。このまま続けばインドはキリスト教国になるところであった。だからこそ、そうならないよう、キリスト教共同体は脆弱なものに見せかけられ、常に攻撃を受けるのだ」

ほかに、歴史的に形成された宗教・社会的不平等にも理由が見出せるかもしれない、とヒッター氏。「キリスト教徒襲撃の主因は一定の社会層の不安定にある。インドのクリスチャンが享受している教育、保健、男女同権が、一部の人に嫉妬を呼び起こす。というのも、彼らは宗教上の制限から、そうしたことが許されていないからだ」

しかし、インドにおけるクリスチャンへの接し方は理想的とは全く言えないが、差別とか、特定の信教への接し方が急激に悪化したというほどのことにはなっていない。
デリー正教布教団のエカテリーナ・ベッソノワ代表はスプートニクの取材に対し、インドでは正教徒への憎悪が高まっているというような感じはしない、と述べている。

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