ブルームバーグによると、露米は今週シリア情勢の平和的解決に関する話し合いを行うために、妥協に近づいているという。国連消息筋は、今は協議が頓挫するだろうと述べる根拠はないと指摘した。ブルームバーグが報じた。
ある西側の外交官は、ロシアが、サウジアラビアが支持する複数の反政府組織の代表団「イスラム軍」のサミットに参加することに合意したと伝えた。また米国側は、ロシアが主張したメンバーで構成された代表団がジュネーブを訪れることに同意する用意があるという。ロシアは、シリアの元副首相カドリ・ジャミル氏と、クルド人指導者の1人サレフ・ムスリム氏が協議に参加することを主張したが、サウジアラビアが反対していたという。
シリアでは2011年3月から武力紛争が続いており、国連の情報によると、22万人以上が死亡した。シリアの政府軍は、さまざまな武装組織に属する戦闘員らの部隊と対立している。最も活発なのは過激派組織「ダーイシュ(IS、イスラム国)」と「ヌスラ戦線」の戦闘員。
この間にロシア軍は数百回の空爆を行い、ISのテロリスト養成キャンプ、司令部、武器弾薬庫などを殲滅。
ロシア航空宇宙軍の支援により、シリア軍は空からテロリストらへの活発な攻撃を続けている。