事件は1997年、ソウルで外国人に人気の梨泰院(イテオン)にあるカフェで起きた。被害者のチョ・ジュンピルさんはナイフで数箇所を刺されて死亡。起訴されたアーサー・パターソン被告は容疑を否認しつづけ、殺害したのは当時自分と一緒にいたエドワード・リーという人物だと主張してきた。
1998年、リー容疑者は終身刑の判決を受けたものの、翌年、韓国最高裁は証拠不十分を理由に判決を取り消している。
パターソン容疑者は1999年、取調べ中の身柄であったものの、韓国が出国禁止令の延長を行なえなかった期間を利用し、出国。ロサンジェルスで韓国側の要請によって逮捕された。
パターソン容疑者は2011年に正式に犯罪が確定され、2015年9月に韓国に強制送還されている。