1130億ドルを超える莫大な投資がなされたにもかかわらず、同国のインフラは依然として悲嘆すべき状態だという。
監査により、3年間のあいだに各班が使用した170億ドル分の投資が「疑わしい」出費に分類されたという。
ソプコ氏は昨年12月、既に、米国の拠出した資金のうち、相当な金額が、疑わしい目的に使われている、と指摘していた。氏は国防総省に対し、イラク・アフガンの経済インフラ再建を担う小規模な班に対してなぜ1億5000万ドルが使用されたのか、書面で照会を行った。
氏は書簡の中で、豪華なヴィラに住み、贅沢な食事をし、警備員を雇ったこの班から、米国はどのような利益を得たのか、理解に苦しむ、と記した。班が他の米軍人と同様に軍事基地に起居したなら出費は各段に少なくできたはずだ、とソプコ氏。
NBCによれば、国防総省は、「オバマ大統領は大統領任期の終了までに全軍人を撤退させることを公約しているが、現状をみるに、それよりはるかに長い期間、米軍は滞在する必要がありそうだ」との結論に近づいている。
米議会上院軍事委員会のジョン・マケイン委員長は米軍アフガン部隊の新司令官らとの会談で、米国の努力はむなしく、情勢はむしろ悪化している、と結論づけている。