共食い事件が発生したのは1月28日。大型のサメに属する体長2.2メートルのシロワニが自分の半分ほどの大きさのホシザメ属のブラウンスムースハウンド(体長1.2メートル)をゆっくりと食し始めた。相手を完全に食べきるのに要した時間は20時間。最後は、シロワニの歯の間からはブラウンスムースハウンドの尻尾が突き出ていた。
水族館の職員らは、こうした共食いは珍しい現象であることから、テリトリーの過密状態に原因があるのではないかとの見方を示している。研究者らによれば、サメは他のサメを消化する機能をもっていないことから、ほぼ1週間後には食べられてしまったブラウンスムースハウントは水中に吐き出されるものと見られている。