米国エネルギー省のデータでは、米国内の原油採掘は、今年第1四半期に比べ第4四半期までには7%、一日当たりの採掘量では62万バレル減少する。また分析専門家らは、ロシアも年間採掘量は1,3%、日産にして15万バレル減ると見ている。
その結果、今年第4四半期には、ブレント原油の価格は1バレル=48ドルに上がり、WTI(米国産標準油種)の価格も1バレル=46ドルに上昇するとの事だ。これは、ブルームバーグ通信が、17の業績予想中央値をもとに伝えたものだ。
デンマーク・コペンハーゲンに本拠を置く投資銀行、サクソ銀行資源市場分析部のハンセン部長は「継続する需要の増加と米国内の採掘量の低下が組み合わさった結果、市場には、今年末までに1バレル=40から50ドルのレベルまで原油価格が値上がりする諸条件が作られるだろう」と予測している。
また英国のスタンダード・チャータード(Standard Chartered}銀行のアナリスト達は、さらに楽観的な見方を取り、第4四半期には原油価格は1バレル=70から75ドルを期待できるとしている。