同新聞は、次のように指摘している―
「米国の官僚達の発言によれば、シリア国内のクルド人戦闘員らは、ダーイシュ(IS)掃討作戦における米国の最も有効な同盟者の一つであるが、彼ら対するトルコ当局の敵対的態度は、これまで以上にダーイシュとの戦いに集中しようとする努力の数々を台無しにしている。
トルコ当局は、すでに何度も米国政府に対し、シリアにおける米国の同盟者であるクルド人達が、トルコがテロ組織だとみなしているクルド労働者党の代表らに武器を渡しており、彼らはそれをトルコ領内で使用していると主張してきた。しかし米国当局は、そうした主張は根拠のないものと考えている。」
新聞「ザ・ウォールストリート・ジャーナル」が今回提起したテーマは、先日行われた米国のバイデン副大統領のトルコ訪問の際にも取り上げられた。なおトルコの政府高官らは、バイデン副大統領との会談後、同新聞の取材に対し「もしクルド人らが武器の供与を続けるのであれば、我々は、シリアにおける米国の同盟者であろうと爆撃する用意がある」と言明した。
新聞は、次のように強調している―
「米国の鍵を握る一連の官僚達は、トルコの立場は、すでにシリア国内で5年も続いている紛争の政治調整において、又ダーイシュに対する効果的な軍事作戦実施において、最大の障害の一つになってしまったと口にしている。」