ツイッター上ではハッシュタグ #今井絵理子さん自民から出馬しないで が拡散し始めている。
安保関連法に反対するママの会@沖縄は「安保法案の採決で日本中が揺れた昨夏、インターネットで堂々と戦争反対を表明された今井絵理子さん。沖縄出身の同じママとして、わたしたちはとても励まされました。その今井さんが自民党から参院選に出馬するかも知れないというニュースに触れ、大変驚いたとともに、誤報であって欲しいと願わずにはいられない心境です。」などのコメントを出し、出馬を思いとどまってくれるよう促している。
《拡散希望:5》県出身の芸能人であるご自身の立ち位置を再度熟考頂き、出馬を思い留まられることを切に願います。#今井絵理子さん自民から出馬しないで
— 安保関連法に反対するママの会@沖縄 (@MothersNoWarOki) 5 февраля 2016
知名度の高いタレントやスポーツ選手が比例区で出馬し当選した例は多数あるが、今回は少し様相が違っている。今井さんが沖縄の出身であることは自民党にとって大きな意味をもつ。今回の出馬は比例代表であり、選挙区は関係ないが、SPEEDのメンバー全員が沖縄出身であることは広く知られている。今年の参議院選挙で当選した場合、次回改選時に、知名度を生かして選挙区に鞍替え出馬をする可能性も大いにある。現に2010年の参院選で比例当選し、今回改選をむかえる自民党・三原じゅん子議員は、神奈川選挙区から出馬することになった。
全国の有権者が今井氏に投票する資格を得ることになるわけだが、沖縄県外の有権者が沖縄の基地問題を投票の決め手とする可能性は低い。沖縄の問題ではなく、障害のある子どもたちの福祉政策に期待して投票する人も多く出てくることだろう。しかし今井氏当選の暁には、それがどんな想いで投じられた票であったとしても、今井氏が基地問題をめぐる国と県との対立に巻き込まれることは想像に難くない。