国連安保理事会で発言したフェルトマン事務次長は「ダーイシュは、迅速に又効果的に、巨大な資金を動員する能力を持っている」と述べた。
フェルトマン事務次長は、次のように報告している―
「シリア及びイラクに出現し、大体において、国内で長期にわたり続く紛争や不安定な状況を利用して自分達の立場を固めた後、ダーイシュ(IS)は、国家を越えた犯罪グループとの関係や財源の流れから恩恵を受け、他の地域に対する自らの影響力を拡大しつつある。
彼らの主な財源は、占領した地域の石油その他の天然資源の利用、占領地で取り立てる『税金』、資産の没収、考古学的発掘物の掠奪、外国からの寄付、人質などの身代金で、そのほか例えば、インターネットやソーシャルネットワークを使った資金集めも行っている。」
なお国連安保理事会に向け出された国連事務総長の報告書の中では、昨年2015年、ダーイシュ(IS)が原油や石油製品の売却から得た収入は、4億から5億ドルだと述べられている。