ユーロニュースのイザベル・クマール記者:ロシアはシリア紛争の沈静化を助けるためにどのような軍事行動を行う準備をしているのか?
メドヴェージェフ首相 「もし米国のケリー国務長官が長期戦争を望んでいるのならば、地上作戦やその他のあらゆることを行うことが可能だが、誰のことも脅かす必要はない。もし(ロシアの)ラヴロフ外相と話したようなシナリオ通りに進まなかったら私たちは他のアラブ諸国と一緒に地上作戦を行うと言うのではなく、自分たちがラヴロフ外相と話したことを手がかりに同意する必要がある。私はすでに最近この問いに答えたが、もう一度繰り返したい。新たな戦争を望んでいる人は誰もいない。そして地上作戦は、完全なる長期戦争であり、これに立脚する必要がある」。
ユーロニュース:重要な質問の一つとしてシリアのアサド大統領の行く末があるのは明らかですが、ロシアはこの危機的状況においてもアサド大統領を支持しますか?
メドヴェージェフ首相「ロシアはアサド大統領個人を支持しているのではない。ロシアが支持しているのはシリアとの友好関係だ。この関係はアサド氏が大統領になった時に生まれたものではない。
我々はただ現時点ではアサド氏以外にシリアに別の合法政権は一切ないということに立脚しているだけだ。彼のことが気に入ろうがなかろうが、アサド氏は現大統領だ。もしアサド氏をこの構造から引き抜いたら、そこではカオス(混乱状態)が発生するだろう。我々はリビアで起こったように、それを国がバラバラになった中東諸国を例に何度も目にしてきた」。
メドヴェージェフ大統領のインタビュー拡大版は、近いうちにスプートニク日本語課(Sputnik 日本)のサイトに掲載される予定です。