グレゴリー氏によると、ロシア大統領府には、米大統領選の予備選挙だけでなく、次期大統領の政策にも影響を与えるあらゆるチャンスがあるという。グレゴリー氏は、ロシア大統領府のサイバー戦士たちが、民主党候補のヒラリー・クリントン氏の電子メール(同氏の私用メール3万1830通を含む)の全キャッシュを盗みだす大きな可能性を持っていたと考えている。
グレゴリー氏は、クリントン氏の電子メール公開をめぐるスキャンダルに言及し、クリントン氏の電子メールがロシア大統領府あるいは他の敵対的情報機関の手に渡ったら、プーチン大統領に候補者の権威に影を落とす機会を与えるだけでなく、米大統領選挙の結果を決めるチャンスも与えることになり、米国の国家安全保障にとって正真正銘の悲劇となる恐れがあると嘆いている。
グレゴリー氏は、元KGBのエージェントとして誰かの権威を失墜させる経験を豊富に持つプーチン大統領は、クリントン氏の機密ファイルを使用する複数の案を検討するだろうとの確信を示している。
グレゴリー氏は、もしプーチン大統領が共和党候補者の方を好むのであれば、民主党候補者の名誉を汚す証拠をばらまく可能性が大いにあると考えている。グレゴリー氏は、プーチン大統領が共和党候補のドナルド・トランプ氏に言い寄る理由はあるとの見方を示している。
グレゴリー氏は、もしプーチン大統領が共和党候補者の方を好むのであれば、民主党候補者の名誉を汚す証拠をばらまく可能性が大いにあると考えている。グレゴリー氏は、プーチン大統領が共和党候補のドナルド・トランプ氏に言い寄る理由はあるとの見方を示している。
一方でグレゴリー氏によると、別のシナリオもある。それは、さらに危険なものだ。このシナリオは、もしプーチン大統領がクリントン氏の方を好むとしたら、プーチン大統領はクリントン氏に大統領になるチャンスを与え、その時クリントン氏の評判を落とす膨大な情報を持つプーチン大統領は、すでに候補者ではなく、現職の米大統領の政策に影響を及ぼすことができるようになるというものだ。