米日演習に対抗する中国

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米国と日本は南シナ海の係争領域に中国が地対空ミサイルを設置したことに対抗して、合同軍事演習を実施する。共同通信が伝えた。米海軍太平洋艦隊のハリー・ハリス司令官と日本の中谷元防衛大臣が東京における会談で合意した。

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衛星写真によれば、中国はウディ島にミサイルを配備した模様、との情報を受け、日本は深い憂慮を表わした。報道によれば、中国はHQ-9ミサイル8ユニットからなる部隊を2つ、同島に展開したということで、のち米国および台湾当局もこれを確認した。HQ-9は航空機、ヘリ、誘導ミサイルを攻撃可能。弾道ミサイルを迎撃可能な中国初の地対空ミサイルでもある。
中国の公式的な立場は、中国は南シナ海の島々にこうした自衛施設を設置する権利を持っている、というものだ。中国外務省の洪磊報道官によれば、中国は既に多年にわたりパラセル諸島の防衛インフラを利用している。一方の米国はあらゆる口実を利用して地域における軍事同盟を活性化させる意向だ。日本は最優先のパートナーと目されている。日本自身が中国と紛争を抱えているためだ。

中国現代国際問題アカデミー世界経済発展研究所のジャン・ユエチュン所長は、「中国の南シナ海におけるあらゆる行動に米日は強く反対するのだが、それらは客観的な反対ではない」としたうえで、次のように語った。

「周知のように、南シナ海で中国が建設している空港および民間施設は公共の利益に奉仕するものであり、東南アジア諸国全体にサービスを提供するものである。対する米国および日本は、手前勝手な地域的・世界的戦略に立脚している。中国の民間および軍事施設建設に対する米日の鋭い反対、とりわけ軍事演習の実施は、彼らのアジア太平洋地域における覇権主義的行動である」

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軍事・政治計画立案の際に中国は米日のこうした立場を考慮しないわけにはいかない。個々の決定は米国その他の挑発のレベルに左右されることになる。次なる一手は、南シナ海への対艦ミサイル設置となるかもしれない。米国その他地域諸国の参加する巡視が強化され、演習が実施されれば、中国はますます活発に対抗措置をとらざるを得なくなる。中国軍は米艦に対置するものとして、飛距離250マイルのYJ-62ミサイルばかりか、世界初にして唯一の対艦弾道ミサイルDF-21Dさえ保有している。その飛距離は900マイルだ。軍事アナリストらによれば、これは最良の空母の防御さえ突破するものだという。DF-21Dは「空母キラー」であり、冷戦以来の米海軍のグローバル覇権が初めて脅かされているという。

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