昨年2015年2月、FBIは、児童ポルノ・サイトPlaypenを監督下におき、保護ブラウザTorのロックを解除した。しかし、リソースを閉鎖する代わりに、FBIは、さらに2週間サイトが機能できるようにした。これは、サイトにアクセスする人達のデータを得るためだった。その結果、FBIには、全世界の約1300人のユーザーのIPアドレスが集まった。そのうち137人が、起訴されている。
FBIのこうしたやり方に、市民活動家達が怒りの声を上げた。彼らは、一つの令状で、多くの未知の容疑者の捜索を行うといった状況は、許されないと抗議している。
なお昨年9月から、逮捕された一人の人物の弁護士が、FBIがその助けを借りて、ユーザーのデータを収集したコードへアクセスしようと試みてきた。今年1月、FBIは、この弁護士に、彼が求める情報を伝えたが、弁護士は、コードの中には、どのような形でユーザーのコンピューターにアクセスしたのかを説明する、いくつか重要な部分がなかったと主張していた。