全世界が「ダーイシュ」について初めて語り始めた2014年、「ダーイシュ」は独自通貨「イスラム・ディナール」の硬貨鋳造を開始すると発表した。
しかしそれから2年後、「ダーイシュ」は自分たちの戦闘員らに、同グループの公式な決済手段は米ドルとなると伝えた。仏紙スレートが報じた。
米財務省は2015年末、シリアとイラクの銀行の金庫を襲撃した結果、「ダーイシュ」がおよそ10億ドルの資金を手に入れた可能性があると伝えた。またテロ資金供与対策に関する国際機関「金融活動作業部会(FATF)」は、「ダーイシュ」の別の資金源を発見した。イタリアの慈善団体は、シリアの子供たちを支援するために欧州全土から何千人もの人々によって送金された寄付金をトルコへ移し、その後、この寄付金はテロリストらの手に渡ったという。スレートが報じた。