ニューヨーク・タイムズ紙によると、ロシアは最近、米国にデジタルカメラを搭載したロシア機が米国の上空を飛行すると通知した。これが、米国の様々な施設の情報をロシアが入手するとの懸念を呼び、米国で新たな論争を引き起こした。
米下院軍事委員会のマック・ソーンベリー委員長は、「私はなぜ米国が現代的な追跡システムを搭載したロシアの偵察機が我々の領土の上空を諜報データーを収集しなから飛行することを許可したのか理解できない」と語った。
オープンスカイ条約は1992年に調印され、現在は米国、ロシア、カナダのほか、一連の欧州諸国を含む34か国が加盟している。同条約は、軍備管理分野における合意履行の監視、欧州安全保障協力機構(OSCE)やその他の国際機関の枠内における危機の防止や危機的状況を解決する可能性の拡大を目的としている。