「ロシア人は勤勉で真面目で明るい」北海道総合商事・天間社長の経験

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北海道総合商事株式会社は、日本で一番新しい、ロシアに特化した商社だ。特に、ロシア極東に販路を広げたい北海道の企業の期待を背負っている。今月22日には初めて北海道産食材を小樽港からウラジオストクに輸出、北海道ブランドの広がりが期待される。スプートニクは、北海道銀行から出向して同社の社長に就任した天間幸生(てんま・ゆきお)氏に、ロシアとの出会いと今後の意気込みについて伺った。

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天間氏のロシアとの関わりは2004年までさかのぼる。天間氏は北海道銀行に入行する以前、みちのく銀行(本社・青森県)で勤務していた。みちのく銀行は1999年に邦銀として初めて、ロシアに現地法人みちのく銀行(モスクワ)を設立したことで知られている。みちのく銀行はハバロフスク、ユジノサハリンスクにも拠点を設けるなど、カントリー・リスクが高いとされていたロシアに積極的に進出した。ロシア金融危機直後で、在露邦人にとっては安心してお金を受け取れる銀行がなかったため、資金取り寄せや自動車ローンなどのサービスは画期的だった。

天間氏はみちのく銀行ハバロフスク支店時代に、ロシアのイメージが変わったエピソードについて教えてくれた。

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天間氏「2004年、みちのく銀行ハバロフスク支店に赴任しました。住宅ローンのプロジェクトを始めるためです。当時、大変失礼な話ではありますが、ロシアの人に住宅ローンを提供して、本当に返していただけるだろうか?と非常に不安感いっぱいの状態で赴任しました。それがロシアでの仕事の一番最初だったのですが、実際は一件の延滞もなく回収することができました。今にして思えば本当に失礼なのですが、これには本当に驚きました。

ロシア人の方が勤勉で真面目で、明るいということを、日本人はあまり理解していないのではないかと思います。私自身を含めて、最初はそうでしたから。自分の経験から言えば、真面目なロシア人は、ビジネスとしては非常にお付き合いしやすい人たちだと思っています。」

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日本では、ロシアを身近に感じる機会が少なく、理解度はまだまだ低い。天間氏は、銀行マンから商社社長へと立場が変わっても、ロシアビジネス拡大のためには必要なところに正しい情報を発信することがきわめて大切だと強調した。

天間氏「今後、北海道総合商事を前に進めていく上で、北海道の、とりわけ中小企業の方々には、ロシアの事実や必要な情報を発信していきたいと思います。今後ますますロシアとのビジネスが身近なものになっていくことを期待していますし、正しい情報によって北海道の企業がロシアとのパイプを作ることができたら、日本のビジネスがより発展していくだろうと思っています。」

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