スプートニク:日本政府がロシア外交を担当するポストを新設したことは内外の注目を集めました。ご自身の使命についてどのように捉えていますか。また、抱負をお聞かせください。
原田氏「隣国であるロシアとの間で、平和条約を締結すること、幅広い分野で関係を前に進めることは、日本にとって優先的な外交課題だと考えています。このような認識に基づき、日露関係担当の政府代表兼特命全権大使というポストが新設され、私がこの任に当たることになりました。今後、平和条約締結交渉をはじめ、政治・経済分野の日露間のハイレベルの交渉や協議を担当していくことになります。
外務省に入省して以来、ソ連時代を含めて長年にわたってロシア関係の職務に従事してきました。この経験を活かし、総理および外務大臣の指揮の下で、日露関係の発展のために尽力したいと思います。」
原田氏「日本がロシアとの関係を重視するのは、重要な隣国である日本とロシアが良好で安定した関係にあること、そして国際問題について建設的に協力することが、両国、両国民にとってのみならず、アジア太平洋地域をはじめとする国際社会にとって有益であることによります。このような認識から、国際問題について立場の違いがある場合でも、日本政府はロシアとの率直な対話を継続し、幅広い分野で関係を発展させていくことを重視しているのです。」
原田氏「もちろん日露関係担当の政府代表兼特命全権大使の新設は、安倍総理をはじめ、日本政府が日露関係を重視していることの表れです。ロシア側がそのように評価しているのであれば、肯定的に受け止めたいと思います。」
スプートニク:ポスト新設は日本がロシアとの関係を重視し、独自外交をする意思の表れであると見なすことができますか。
原田氏「日本政府は、国際問題について、ロシアを含む国際社会の様々なメンバーとの間で、様々なレベルで対話を積極的に行い、国際社会の直面する課題に協力して取り組みます。」