マントゥーロフ産業貿易相は、次のように述べた―
「我々にとって、そうした方向性は十分に新しいものだ。廃棄物処理という面ばかりでなく、廃棄物収集の面でもだ。なぜなら我々には、ゴミ分別の伝統も、しかるべきルールもなかったからだ。まず現在我々は、規範となる基盤を組織し、それを実際に導入してゆく。
廃棄物処理や再利用の分野には、多くの技術がある。
しかしロシアの大都市に導入するものとしては、 廃棄物の焼却が、現在我々にとって、最も望ましい技術であると見ている。
こうした技術を使えば、ゴミを処理しエネルギーを得ることができるし、その枠内で重工業を発達させることも可能だ。
ロシアでは毎年、およそ6千万トンもの固形生活廃棄物が出るが、ロシア側は、日本の経験を借用する用意がある。
ゴミ焼却施設の建設に対し、ウリヤノフスク州、タタールスタン共和国、ハバロフスク地方が関心を示している。また、モスクワ首都圏とモスクワ州に、ごみ再処理工場(リサイクル・プラント)の建設が予定されている。」